肥満外来とは、専門家の指導によって正しいダイエットを行える医療機関です。
肥満外来では、一人ひとりに無理のないダイエットのプログラムを提案。そのため、カラダへの負担やストレスなしで痩せることができます。
一般的には、血液検査や内臓脂肪などのメディカルチェックから始まり、人によって異なる肥満の原因をしっかり調査。そこから個別のプログラムが立てられます。
プログラムを進めていく過程で、根本的な生活習慣や体質が改善されるので、結果的にリバウンドが起こりにくい、健康的なカラダを手に入れられるというわけです。
では、一体どんな人が肥満外来に行く必要があるのでしょうか。こちらのチェックリストを参考にしてみましょう。
ダイエットにはいろいろな方法がありますが、当サイトがおすすめするのは無理なく痩せられるプランをたててくれる上に、精神面のサポートもしてくれる肥満外来での治療です。
もちろんすぐに激ヤセできる!というわけではありませんが、体質が根本的に改善されていくので、無理なく安全に、健康なカラダ作りができるのです。
当サイトいちおしの肥満外来では、薬剤師・栄養士心理カウンセラーがチームとなり、医学的見地から、一人ひとりの体質・性格にあったダイエット法を指導してくれます。
また、無理な食事制限をすることもなく、バランスのよい食事ができるように栄養士がアドバイス。
通院以外にもメールなどでフォローしてくれ、カウンセラーが精神面を支えてくれるんです。必要に応じて、食欲抑制剤などの薬が処方してもらえるところも、エステなどでのダイエットとは違うメリットですね。
ある肥満治療専門のクリニックでは、3ヶ月で体重10%減を目標としていて、その成功率はなんと90%以上なんだそう。リバウンドせずに、目標体重をキープすることができます。
ダイエットに何度も挫折してしまっている、今まで無理なダイエットとリバウンドを繰り返してきた、もうダイエットするのは人生で最後にしたい、そんな方は肥満外来を頼ってみてください。
こちらのクリニックでは、フリーダイヤルの無料相談があるので、まずは1度相談してみてはいかがでしょうか。
内臓脂肪型肥満は体に多くの悪影響を及ぼし、ひどくなると命の危険が生じる疾患につながる可能性もあります。
ここでは、内臓脂肪型肥満によって引き起こされる疾患やその症状ついて解説していきます。
内臓脂肪が増えすぎたことによる肥満は、高血圧に陥りやすくなる物質(アンジオテンシノーゲン、レプチン)が発生しやすくなります。
高血圧は、初期の状態であれば自覚症状はほとんどありませんが、そのままにしておくと「動脈硬化」を引き起こす原因に。
動脈硬化は、血管が弾力を失って硬くなる状態です。動脈硬化になると血流が悪くなって血管が詰まったり、血管が破裂して出血するなどの危険な症状を引き起こしやすくなります。
そのほか高血圧は腎臓にも悪影響を与えますので、肥満によって高血圧にならないよう気をつけなければなりません。
内臓脂肪型肥満は、糖尿病になりやすい物質(TNF-α)も発生させます。
糖尿病は多くの人が知るように血糖値が高くなってしまう病気です。
糖尿病はその合併症にも気をつけなければなりません。糖尿病の合併症には、以下のようなものがあります。
糖尿病の合併症のひとつとして「細小血管症」が挙げられます。
細小血管症は糖尿病網膜症を引き起こし、眼のかすみや視力低下といった症状から、ひどくなると失明してしまうこともあります。
また同じく細小血管症が引き起こす糖尿病腎症は、腎不全や尿毒症など命に関わる症状を引き起こすものです。また糖尿病神経障害に陥ると、足の感覚が麻痺して壊死してしまうことも。
大血管症という合併症は上記した動脈硬化によって起こる病気で、脳卒中や心筋梗塞などにかかる可能性が高くなります。
動脈硬化は糖尿病にかかると進行しやすくなり、合併症も起こりやすくなってしまいますので、とても危険です。
末梢(まっしょう)動脈性疾患という疾患も、糖尿病の合併症のひとつ。
足の血管が動脈硬化を起こし、悪化すると足が痛くなって歩行が困難になります。休み休みでないと歩けなくなり、ひどくなると足が壊疽(えそ)を起こして足を切断しなければならないこともあるのです。
内臓脂肪型肥満になると、高脂血症になりやすい物質(遊離脂肪酸)も発生しやすくなります。
高脂血症になると、
といった症状が起こります。
動脈硬化については前述していますので省きますが、内臓脂肪型肥満は血管に多大な悪影響を及ぼすことがわかりますね。
内臓脂肪型肥満になると、心筋梗塞が起こりやすくなる物質(PAI-1)も大量に作られ始めます。
内臓脂肪型肥満によって動脈硬化になりやすくなると前述しましたが、動脈硬化が進むと血流が悪くなり、血液が体全体に巡りにくくなってしまいます。
体に血が回らないと虚血状態となって、ひどい場合は心筋細胞が壊死してしまい、心筋梗塞が引き起こされてしまうのです。
「睡眠時無呼吸症候群」は、睡眠中に呼吸停止が起こる症状をいいます。眠りの浅い状態とされる「ノンレム睡眠」のときに見られる症状です。
ここからは、肥満の人がなりやすい睡眠時無呼吸症候群が引き起こすリスクについて見ていきましょう。
健康な人でも横になっていると睡眠中の上気道が狭くなり、無呼吸の状態になることがあります。しかし肥満体の人はさらに上気道が狭くなり、舌が中咽頭を完全に塞いでしまうため無呼吸状態になりやすいのです。
無呼吸の状態が続くと血液中の酸素濃度が低下し、循環器系が影響を受けては肺高血圧症や高血圧症の原因となります。
これらの症状は心筋梗塞や脳卒中につながりますので、とても危険です。
さらに睡眠時無呼吸症候群の症状がひどくなると、その間はレム睡眠という眠りが浅い状態が長く続いてしまうので、夜の睡眠時に熟睡することができず、日中に眠気が襲ってきてしまうこともあります。
車を運転しているときに居眠りをしてしまった場合、気づけば事故を起こしてしまっていた、ということにもなりかねません。
内臓脂肪型肥満がどれだけ怖いものかがわかったところで、ここでは肥満にならないために心がけたい生活習慣について触れていきましょう。
内臓脂肪型肥満はとても怖い疾患を引き起こしますが、では痩せていればよいのかというと、決してそうではありません。
広く知られているのが、「少し太っているけれど運動をしっかりしている人」のほうが「痩せているけれど運動をしない人」よりも死亡率が低いという説です。
太っていることが悪いのではなく、コレステロールの数値や血圧、血糖値、尿酸などの数値が悪いことが問題で、その延長線に内臓脂肪型肥満があります。
なので、多少太っていてもこれらの数値が標準値であれば心配ないのです。
その数値を標準の範囲内にしてくれる方法のひとつとして運動があります。
運動といっても、激しい運動をしなければいけないわけではなく、1回につき30~40分ほどのウォーキングを週に3、4回行うだけでも、内臓脂肪型肥満の予防に十分な効果があるといわれています。
1度に激しく運動をするのではなく、こまめな運動を継続して行うことが大切です。
など、ちょっとした心がけで体を動かすことを意識するだけでも、続けることで肥満の予防につながります。
最近はヨガやピラティスといった運動も流行っていますが、これらも有酸素運動のひとつになりますので、脂肪燃焼や肥満の予防に効果的です。
自分はそんなに食べすぎていない、乱れた食生活をしていないと思っている人も多いかもしれません。
しかし、現代人が普通だと思っている食事自体がすでにカロリー過多だといわれています。
よくいわれていることですが、昔の日本人は油分や脂質の高い食事を摂る習慣がありませんでした。
しかし食の欧米化が進むにつれバターやオイルを多用した食事をするようになり、これまで日本人が摂っていた食事よりもはるかにカロリーの高いメニューを当たり前のように食べるようになってしまったのです。
また「朝食を抜いて夜たくさん食べてしまう」という理想と逆の食事リズムも、肥満の原因として挙げられます。
夜食べた食事のエネルギーを燃焼できず、肥満になってしまっている人はとても多いです。
朝しっかり朝食を摂り、夜はその後寝るだけなので控えめにする、というところから食生活の改善を始めてみましょう。
健康的な食生活は、肥満の予防に大きく影響します。
現代人は外食が多く、塩分や脂質の多い食事を摂りがちです。外食やファーストフード、コンビニ食などは肥満のもととなりますので、できるだけ避けましょう。
また自炊する際はなるべく脂質の少ない食事を意識し、肉よりも魚、緑黄色野菜をたっぷり使用したメニューを心がけましょう。
自炊をするのが難しいという人は、外食時に食べたいものを食べるのではなく、できるだけヘルシーなメニューを選ぶようにしてください。
パスタなどの単品よりも焼き魚定食であれば小鉢がついていて、いろいろな食材をバランスよく食べることができます。
コンビニ食を食べるときはサラダを必ず追加するなど、野菜の摂取も意識したいですね。
油分は人間の体に欠かせないものですが、サラダ油などの油分は意識して摂取しなくても普段から十分摂れています。
現代人に足りていないのは「オメガ3」と呼ばれる油分で、これはイワシや鯖などの青魚に多く含まれています。
オメガ3の油分は
が期待されており、内臓脂肪型肥満の予防や改善にぴったり。
オメガ3は体内で作ることができないので、食材から摂り入れることになりますが、青魚が苦手という人は摂取しにくいと思います。
この場合、オメガ3はサプリメントとしても多く販売されていますので、サプリメントで摂取するのもひとつの方法です。
ちなみにオメガ3は脳にも良い影響があるといわれていますので、ぜひ積極的に摂取してみてください。
「酒は百薬の長」といいますが、飲み過ぎは体に悪影響を与えます。
アルコールは肝臓で分解されますが、飲み過ぎてアルコールの分解で肝臓の機能を使い過ぎてしまうと、肝臓が脂肪を分解する余裕がなくなってしまい、肥満になりやすくなるのです。
お酒はたしなむ程度、ワインであればグラスに1、2杯、ビールなら中瓶1本程度にとどめ、週に数回は休肝日を設けましょう。
また、喫煙は「百害あって一利なし」といわれるほど体にまったく良い影響がありません。
喫煙をすることで血管が収縮してしまい、動脈硬化の原因となります。
また喫煙をすると内臓脂肪がつきやすくなってしまうのです。さらに喫煙を継続すると脂肪の分布が変化してさらに本数が増えてしまいます。
運動を習慣づけたり、バランスの良い食生活を意識することで、肥満の改善や予防が可能となりますが、人によってはきちんと節制しているのに肥満が改善されないという人もいます。
ごくまれですが、遺伝子などの問題によって肥満が引き起こされているケースがあり、その場合は自分でできるケアではなかなか肥満を改善することができません。
この場合は病院の「肥満外来」で診察を受ければ、服薬などにより肥満を改善できることがあります。
ダイエットの市販薬も数多く販売されていますが、安易に多用することは危険です。
中国製のダイエット用健康食品を服用した女性が肝機能障害を起こし、劇症肝炎を起こして亡くなってしまったという事例もあります。
海外で承認された痩せ薬においても、原発性肺高血圧症や心臓弁膜症などの副作用があることがわかり、市場から姿を消しました。
市販されているダイエット薬は安易に使用しないように気をつけましょう。