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極端な食事制限ダイエットで肥満を解消できない3つの理由

食事を抜いて肥満になる原因は大きく分けて3つある

肥満になる原因は人それぞれですが、食事を抜いたダイエットで肥満になる方には以下3つの共通点があります。

  • 1.筋力の低下
  • 2.ストレス
  • 3.遺伝的要因

肥満体質を解消する前に、まずは無理な食事制限ダイエットで肥満になる原因を理解する必要があります。1つずつ詳しく解説しますね。

1.運動不足による筋力の低下が原因!代謝を上げて解決

肥満体質の方の共通点の1つが「運動不足」です。運動不足でも食事制限をして、摂取するカロリーを抑えれば肥満にはならないのではと思う方も多いのではないでしょうか?

もちろん摂取するカロリーを抑えることができれば一時的に体重は減るかもしれません。でもなぜか、期間が空くと太ってしまう。

このからくりには「筋力」が大きく関わっています。筋力は代謝を上げる機能があります。代謝を上げると消費エネルギーが多くなり、太りにくくなります。よって、運動をして筋力を付ければ、肥満体質を解消できるのです。

また、運動をする際は、高タンパクで低カロリーの食事をすることで、効率的に筋力を向上することができ、よりスリムで引き締まった体を手に入れることができます。

以下に、筋力の高めるためのおすすめの食材をご紹介いたします。

  • 鳥肉
  • 牛乳
  • 大豆製品

適度な運動と、筋肉の原材料である「タンパク質」の摂取が肥満解消のカギになるでしょう。

2.ストレスを溜めないために極端な食事制限はやめましょう

食事を抜いたダイエットを意識するがために、ストレスが溜まり、肥満症や過食症などの重大な健康被害に遭う可能性があります。

特に女性の方はストレスが影響して、ホルモンバランスを崩すケースが多いです。食事を抜いた過度なダイエットで生理不順になる危険性も高まります。

ストレスを溜めないようにきちんと食事をとりましょう。

3.運動をしても痩せられないのは遺伝が原因かも!

食事を抜いたダイエットを実践する方の中には、ダイエットに成功している方もいます。同じような生活を送っていても自分だけ太ってしまう。そんな思いを抱いている方も多いのではないでしょうか。

たまに「水を飲むだけで太る」とブログで書いている方もいますが、水にはカロリーがないので、水を飲むだけ太ることはありません。

食事制限だけでなく運動もしているのに肥満になってしまう方は、遺伝的要素が関わっている可能性があります。

遺伝と肥満にはどのような関係があるのでしょうか?

脂肪を燃やす遺伝子「UCP1」と「β3AR」を解説

人間の遺伝子には脂肪を燃焼する「脱共役タンパク質1(UCP1)遺伝子」と「βアドレナリン受容体(β3AR)」が肥満体質になる影響を与えていると考える説があります。

食事制限や、適度な運動をしても肥満が改善されない方は、脂肪を燃焼する遺伝子に何かしらの異常をきたしている可能性があります。

しかし、遺伝的要素と肥満のはっきりとした因果関係は解明されていないのが現状です。

親が肥満体質だからと言って、必ずしも自分も肥満になるとは限りません。遺伝的要素はそれほど神経質になる要因ではありません。

心配な方は、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

食事を抜いたダイエットは、人命にかかわる疾患につながりかねません。適度な運動をして筋力をつけて、代謝を上げることが、肥満体質を改善するための一番の近道です。

最近は美容皮膚科なども増えていますので、専門的なクリニックに相談することもおすすめします。

「断食ダイエット」が危険だと言われる3つの理由

コップに入った水

断食とはもともと、イスラム教やヒンドゥー教で一定期間食べることを断つ宗教的行為のことですが、手っ取り早く体重を減らすことができるダイエット方法として広く知られるようになり、「プチ断食」や「ファスティング」とも呼ばれています。

しかし、このプチ断食(ファスティング)による安易な断食ダイエットは、体に悪影響を与えかねない危険な行為です。以下、その危険性について3つお伝えします。

1.ブドウ糖不足による低血糖症の危険性

まず、断食ダイエットは低血糖症となる危険があります。

血糖値とは血液中のブドウ糖の量を示していますが、体や脳の活動に重要なエネルギー源となる糖質を摂取しないことで血液中のブドウ糖が不足し、低血糖症となってしまいます。

精神面にも影響を与える低血糖

血糖値が低くなると、イライラしたりちょっとしたことでもキレるなど、精神的な面にも影響します。疲れた時に甘いものが食べたくなるのも、脳がブドウ糖を欲しているからだと言えばわかりやすいですね。

低血糖で起こる身体症状

身体的な症状としては個人差もありますが、血糖値が70mg/dLを下回るとそれを上げようと自律神経が反応し、動悸や手の震えが起きます。さらに50mg/dLに満たなくなると中枢神経に影響が及び、眠気や、倦怠感、頭がぼーっとする、やる気が起きない、集中力が低下するなどの症状が現れ、30mg/dLまでの低血糖になれば、けいれんや昏睡など重症になる危険性もあるのです。

また、断食ダイエットでよく起こる代表的な症状として、頭痛が挙げられますが、これは低血糖が原因のひとつでもあります。

2.水分不足による脱水症状の危険性

水分は人が生きていくために必要不可欠ですが、断食ダイエット中は水分不足になりやすく、脱水症状を起こす危険性があります。

水分不足で起こる内臓機能の低下

水分が不足すると、内臓の機能が低下してしまいます。水分は消化や吸収、循環機能、排泄機能など、内臓の機能を正常に保つ重要な役割を担っています。水分が不足することで内臓の働きが鈍くなるため、便秘や肌荒れなどの症状が出てきます。

断食ダイエットで体内に留まる水分量が減少する

断食ダイエットを行っている時と通常の時では、同じ水分量を摂取したとしても体内に留まる水分量が変わってきます。それは、体内の水分は塩分に大きく影響されるためです。普通に食べているときは体内の塩分濃度が高いため、水分を体内に留めようとします。しょっぱい物を食べて塩分を摂り過ぎると、むくみなどが出るのはそのためです。

しかし、断食ダイエットを行うと体内の塩分濃度が低くなり、水分を留めようとする働きがなくなります。水分を摂っても体外に排出されてしまい、脱水症状を起こす可能性が高くなるのです。脱水症状は血液濃度が上がり、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる健康障害を引き起こします。

3.代謝不良によるリバウンドの危険性

断食ダイエットはリバウンドが激しいとも言われ、痩せるはずのダイエットが、太りやすい体質になってしまいます。

リバウンドの仕組み

栄養が行き渡らなくなると、生命活動を支えるエネルギーが不足した状態になりますが、体はなんとかエネルギーを補おうとします。ここで重要なことは、エネルギーの代わりとして消費されるのは、脂肪ではなくタンパク質(筋肉を作るために欠かせない栄養素)だということです。断食ダイエットを続ければ続けるほど、筋肉量はどんどん減ってしまいます。

その結果、断食ダイエット後もエネルギー消費を最小限に抑えようとする働きが新陳代謝を悪くさせ、食べたものが脂肪になりやすい体質になってしまいます。これがまさしくリバウンドの仕組みで、朝食を抜くと太ると言う原理と同じです。

健康的に痩せるためには肥満外来へ

断食ダイエットは命にも関わる危険なダイエット法であることを理解し、安易に行わないほうが賢明です。肥満外来で診てもらい、健康的に痩せることをおすすめします。

 
 
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